2026年5月27日水曜日

能褒野町(のぼのちょう)

三重県は松阪市にある町名で、
使ってる漢字は普通なのに到底読めない町名

能褒野町(のぼのちょう)

です。

能褒野町(のぼのちょう)は、三重県亀山市にある町丁です。日本武尊(ヤマトタケル)の伝説が残る町として知られており、宮内庁により日本武尊の墓と治定されている「能褒野王塚古墳(能褒野墓)」や、尊を祀る「能褒野神社」がある歴史豊かな地域です。

「能」の字も、「褒」の字も、漢字としてはそこまで難しくはないものの(単独ではどなたも読めるかと)、組み合わせた時のこの地名の読みがなかなか独特なため、

能褒野(のぼの)

の部分がそうそう読めない、なかなかな難読地名となっております。

なお、この町名の由来の「能褒野」の部分ですが、

「能褒野(のぼの)」は、現在の三重県亀山市および鈴鹿市にまたがる歴史的な地名です。古代の英雄・日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の終焉の地として『古事記』や『日本書紀』に記されており、広々とした原野を意味するとされています。


歴史的な名所も多く、

能褒野神社: 日本武尊を主祭神とする古社で、境内には白鳥伝説にまつわる神池などがあります。

能褒野王塚古墳: 4世紀末に築造された伊勢北部地方で最大規模の古墳です。
形状は前方後円墳。能褒野古墳群を構成する古墳の1つ。
実際の被葬者は明らかでないが、宮内庁により「能褒野墓(のぼののはか)」として第12代景行天皇皇子の日本武尊の墓に治定されている。別称を「丁子塚(ちょうじづか)」とも。


などが存在し、貴重な史跡となっています。

あまり有名な観光地などではなく、アクセスも、最寄り駅JR関西本線の井田川駅(町内から約3.5km~4km)となかなか行くのも大変ですが、歴史を感じられる土地ですので、歴史好きの方、難読地名マニアの方、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。


こうちゃん

2026年5月7日木曜日

晩生内(おそきない)

難読地名の宝庫とも言える北海道よりひとつ。

北海道はアイヌ語由来の土地名が多く、アイヌ語の響きをそのまま当て字で漢字にしている地名が多いため、他の土地の人にはまず読めないような難読地名、駅名が多いものですが、その中でも、文字はシンプルなのに、まず読めない地名のひとつ、

晩生内(おそきない)

です。

こちら、北海道樺戸郡浦臼町字にある町名で、
アイヌ語の「オソキナイ(o-soki-nay)」〔川尻の高崖出たる所(川尻・寝台・川)〕、あるいは「オソシケナイ(o-soske-nay)」(川尻・剥げている・川)に由来するとされる。

そうした響きから文字を充てたとしても、さらに音読みでシンプルにそう読めるような漢字でなく、かなりとんでもない読み方をしないといけない漢字にしたのも謎ですね。
何か北海道のこの辺りは難読地名にする風習でもあるんですかね。

ちなみに、今は廃駅(2020年)になってしまいましたが、
かつては晩生内駅(おそきないえき)もあり、北海道の難読駅名として名を馳せていました。

匝瑳(そうさ)

こちら、千葉県にあり、割と都会で知名度、と言いますか、字面はよく目にする市の名前ではあるのですが、漢字が難し過ぎて、まず当てずっぽうでは当てようがないと有名な地名で

匝瑳(そうさ)

です。

市の名前ですが、たった二文字の市の名前が・・・これどちらの漢字もあまりに目にしないため、ちょっと驚くほど読めない市の名前になってしまっています。
関東の大都市圏である千葉県の市なのに、ほぼほぼ地元民、千葉県民以外には読めないという驚異の市ですね。


一応素性としては、


匝瑳市(そうさし)は、千葉県の北東部に位置する市。

植木・苗木の産地として知られ、日本最大の栽培面積である。

2006年(平成18年)1月23日に八日市場市と匝瑳郡野栄町が合併して誕生。「匝瑳(そうさ)」という市名は難読漢字の一つであり、これは市の前身が匝瑳郡一帯であったことに由来する。

千葉県北東部に位置し、県庁所在地である千葉市から約40キロメートルに位置する。東京都の都心からは70 - 80キロメートル圏内である。成田国際空港からは車で約30分の距離に位置する。

市の中央を東西にJR総武本線と国道126号が並走し、中央の西方を国道296号が南北に走る。北部は谷津田が入り組んだ複雑な地形の台地部。一方、南部は市街地を除いてほとんどが田園地帯となっており、白砂青松の続く九十九里浜に面する九十九里平野の平坦な地形である。 海岸線付近は浸食が顕著となっており、堀川浜海水浴場は2009年以降開設されていない。

匝瑳の地名の最古の記録は正倉院の庸調にみられる天平13年(741年)の記録とされる。

匝瑳の由来について、平安時代前期の『続日本後紀』によると物部小事が坂東を征した功により朝廷から下総国の一部を与えられ、匝瑳郡(さふさごおり)とし、小事の子孫は物部匝瑳氏を名乗るようになったという。

この匝瑳の語源については諸説あるが、『倭名類聚抄』には狭布佐(さふさ)とあり、「狭」は美しい、「布佐」は麻のことで、美しい麻のとれる土地を意味しているとする。当てられた漢字の「匝」は一巡して帰る意味をもち、訓読みで匝る(めぐる)と読む。また「瑳」は鮮やかといった意味で、訓読みで瑳やか(あざやか)、瑳く(みがく)と読む。


成り立ちまで難しい件。

そして、2006年合併で誕生した際に、八日市場市と匝瑳郡野栄町がくっついたなら、まだ新しい市ならもう少し覚えてもらいやすいように簡単な名前にすればよかったのに・・・
市の規模感から、八日市場市にしてもいいし、名前くっつけて八日野栄市とか、なぜ八日市場を消滅させて、匝瑳の方に完全に寄せてしまった。

白金台(しろかねだい)

こちら、東京の土地で、よくオシャレ町として紹介されるので、地名としてはまったく珍しくもないのですが、ある理由で、ほぼ100%に近く読みが間違えられてしまうという特殊地名、

白金台(しろかねだい)

です。

こちら、


白金台(しろかねだい)は、東京都港区の地名。現行行政地名は白金台一丁目から白金台五丁目。高輪地区総合支所管内に属する地域である。住居表示実施済区域。

東京都港区の西南端に位置し、西部で渋谷区恵比寿・品川区上大崎・東五反田に隣接し、東部で高輪に、北部で白金にそれぞれ接する。目黒通りと外苑西通り・桜田通り(国道1号)沿いには商店・マンションが点在する。町内には、歴史的建造物が所在する明治学院がある。

武蔵野台地の東縁に所在する住宅地の一つであり、住宅地として好適な環境を持つ土地として知られてきたが、バブル景気後半頃より洒落たレストランやカフェ、ブティックが目立ち始め、それらに伴い高級マンションが建つようになり、近年は高所得の住民が増加している。いわゆる、高級住宅街として知られる。その一部の女性住民がマスコミにより「シロガネーゼ」として取り上げられた。

俗に「しろがねだい」と読まれる場合があるが、町名の正しい読みは「しろかねだい」である。

東京は港区の地名で、なんなら全国的に有名な地名でして、
もちろんそんなに独特な漢字を使っているわけでもないですし、普通は簡単に読めそうなものですが・・・

みんなこの字面は知っていても、読みは誤読して、

しろがねだい

と濁って読んでいるのです。

この誤読の元となったのは言うまでもなく、
1990年代後半に流行った造語の、白金台近辺で過ごす人々を指す言葉、

シロガネーゼ

のせいですね。

この言葉は・・・

東京都港区の白金台や白金に居住する専業主婦、または近隣エリアに居住し白金台および白金でショッピング、食事などを楽しむとされる女性のこと。

光文社発行の女性向け月刊誌 VERY の編集者であった相沢正人が1998年に作った造語である。「ミラノっ子」を意味するイタリア語 ‘Milanese’(ミラネーゼ)をもじって生み出された。バブル景気後半頃よりマスコミや不動産業者などが仕掛け人となって白金台・白金の高級住宅地化が促進されたこともあり、その後ファッション誌やワイドショーを中心にマスメディアで頻繁に取り上げられることとなった。

1999年にはパスタソースのCMで使われ、広く世間に知られることになった。

基本的に「白金台や白金で生まれ育ち、高収入の夫を持つ、あるいは高収入の仕事を持つ」とされているが実態を伴った用語かは定かではない。古くからの住民は、女性誌によって作り出された「シロガネーゼ」に対して読みのことも含めて冷ややかな見方をしている人も多い。

2023年、 LIFULL HOME'S は「住んでいると聞いたらスゴイ!と思う駅」の調査を行い、20代ランキングのトップ5に白金台およびその近隣の白金高輪が入らなかったことを受けて、『「シロガネーゼ」という言葉も今は昔なのかもしれません』という見解を示した。

こうした、シロガネーゼという単語ばかり有名になって、その元となる地名が白金台であるから、みんな勝手に、じゃあこの地名も読みは、しろがねだい、だろうと認識してしまい、誤読だらけになってしまったそうです。

では、このシロガネーゼという言葉自体、作った人が地名の読みを間違えていたからこんなとんちんかんな言葉になってしまったのかというと、そうでもないようです。

造語のモデル: この言葉は、イタリアのミラノに住むおしゃれな女性を指す「ミラネーゼ(Milanese)」をモデルにして作られました。
語呂の良さ: 「シロカネーゼ」よりも、濁音が入る「シロガネーゼ」の方が発音しやすく、響きとして高級感や柔らかい華やかさが感じられたため、この濁った形が採用されました。

つまり、名付けた人が地名の読みを間違えていたというよりは、「ミラネーゼ」のようなイタリア風のお洒落な語感に合わせる際、あえて濁音を使うことで言葉の響きを整えた(キャッチーにした)というのが実情です。

まあ、響きもよく実際よく広まったので、語感としてはすごくよいのですが、そのために文字を使って食べていっている編集者たるものが元となる地名の読みすら捻じ曲げて流行り言葉を生み出すのがよいのかというと、ちょっとどうかと思いますけどね。

こんな経緯のために、今なお、地名はもう日本全国で有名ながら、多くの人に読みを間違えられている、切ない地名となっております。

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・シンプルな漢字なのにとんでもない読みの地名
・そもそもあまり見かけない難しい漢字で読めない地名

など、日本には漢字文化ならではのすごい地名が多々存在しますので、よろしければどうぞお楽しみください。

なお、できるだけ、日本の住所として登録されている地名をピックアップしており、地名からアレンジされて作られた駅名の難読のものなどは、また別サイトでご紹介しておりまして(本ページ下部、姉妹サイトより紹介)、当サイトには載せておりません。




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